ENFÖLD

隠された美 HIDDEN BEAUTY

デザイナープロフィール

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今、日本の30〜40代の女性たちから最も支持を得ているブランドの1つがエンフォルドだ。ゆったりと身体を包み込む立体的なデザイン、着た時のシルエットの美しさには定評がある。着れば誰でも様になる、程よいモード感が漂う服は、仕事に家庭にと忙しく過ごす都会の女性にぴったりだ。

2012年デビュー、今年で6年目を向かえたエンフォルドのクリエイティブディレクターは植田みずき。10代の頃から販売員としてファッションの世界に入り、その後2つのブランドのデザイナーを経て、2人のお子さんを出産した後にエンフォルドを立ち上げた。

「日本人女性のための服を作ろうという気持ちでスタートしました。30〜40代の大人の女性に寄り添った服が作れたらいいなと思いました」。ブランドコンセプトはHIDDEN BEAUTY(隠された美)。年齢を重ねていくうちに、隠したくなる部分が増えていく。それをコンプレックスにせずに、敢えて隠すことで美しくみせる発想がエンフォルドの哲学だ。「日本特有の"隠された美"や"奥ゆかしさ"という美学を重ね合わせ、体を包み込むようなシルエットにこだわっています」。

ENFÖLDとは、"くるむ""抱きしめる"を意味している。包まれるような優しさを感じるなめらかな素材感も、エンフォルドの特徴。「扱いやすさと着心地のよさは常に大切にしています。実際に着た人が心地いいと思えるような服作りを心がけています」。

素材へのこだわりは強く、特にウールはシーズン問わずに不可欠な存在だという。「ウールはいいですよね。仕立てた時の雰囲気がぴしっときまる。冬は暖かく夏は涼しく、厚手のメルトンと繊細なニットでは表情も変わってくる。ウールは発色がすごくきれいなので重宝しています」。冬はメリノ、夏はシルク混やリネン混のサマーウールとデビュー当初からの人気アイテムにはウールが使われている。

2017年秋冬は「重ねる」というテーマ。ニットの上にシャツ、さらにベストのようなパーツをつけてレイヤードを楽しむ。「着こなしの楽しみが味わってもらいたいなと思います」。着る人が、自分のアイデアで自由な遊び心を持ってアレンジするワクワクするようなコレクションだ。2014年からパリの展示会で発表を続けている。香港や韓国などアジアのクライアントも多く、さらにヨーロッパや中東にも販路が広がってきている。

今年の夏には新たにクルーズラインを発表したばかりで、来年から本格的に販売スタートとなる。「エンフォルドは、ONのシーンで着ることが多い。平日にエンフォルドを着る人は土日には何を着るんだろう?とイメージして作ったのがクルーズラインです。実際に自分も土日に着る服に困っていたので」。

纏う人が自然体でいられる上質な服は、クリエイティブディレクターの植田やスタッフが全員で実際に着ながら、話し合いながら作り上げた賜物。

「実体験は製作段階の最後の方には絶対に行ないます。実際に着たらここが不便だね、ここはこの方がいいよね、と言い合って最終調整していきます」。来夏のクルーズラインのデザインを考えている今は、週末にスタッフ同士で海に行って、今シーズンのクルーズラインを着て、あれこれ言いながら次シーズンへの課題を見つけているそうだ。完成した服をスタッフ全員で着て反省し合い、改善していく。なかなかそういうデザイナーはいない。

「私は、ほかのデザイナーのように服飾学校でデザインや縫製の勉強をして...という正当な道でここまで来た訳ではない。だからこそ、実際に着た時にどう見えるか、どう感じるかを大切にしています。普通の生活をして、女性達に響くような服を作っていきたいのです」。

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