ATTACHMENT×WOOLMARK 素材への情熱を秘めたミニマリスト

ウールに無限の可能性を見いだすデザイナーが魅せる、洗練のミニマリズム。日本初のカプセルコレクション誕生

デザイナープロフィール

- シェア -

こだわりの素材を最大限に生かすシンプルで構築的なデザインがアタッチメントの魅力だ。デザイナー自らが産地に赴き、職人とともに糸から素材を作るその情熱は、ストイックともいえるほど。世界で活躍する日本人デザイナー熊谷和幸による、日本初となるウールマークとのカプセルコレクションとは。

ATTACHMENT designer and founder Kazuyuki Kumagai.

デザイナー熊谷和幸がアタッチメントを立ち上げたのは、1999年。2006年からはコレクション発表の場をパリにも広げ、2007-2008 FW デザイナー自らの名前を冠したシグネチャーライン [KAZUYUKI KUMAGAI] をスタート、2008 SSではPARIS MENS COLLECTION にてランウェイデビューを果たす。イギリスのBrowns、フランスのL’Eclaireur、イタリアのAntonia、そして中国と香港のLane Crawfordなど世界の高感度なショップでも取り扱われており、世界で活躍する日本人デザイナーの1人だ。

「まず、素材を一番はじめに考える」と熊谷は語る。「糸の段階からこだわり、日本全国の産地をまわって職人さんたちと話し合いながら生地を作ります。その後に自分の大好きな現代アートや音楽、映画などのカルチャー、建築、陶器、インテリアなどをデザインソースとしてミックスして服のデザインに落とし込んでいきます。しかしデザインは素材を壊さないように、シンプルに構造的に考えていきます」。

まずは素材ありき。素材を生かすために洋服のデザインは極めてシンプルで装飾性を排し、研ぎすまされた雰囲気だ。熊谷のように、デザイナー自らが産地の職人とともに糸の段階から生地を作り上げるというケースは稀だといえる。その並々ならぬ素材へのこだわりは、デザイナーとしてのスタートに起因しているようだ。

熊谷は、少年時代からカルチャーへの関心が深く、音楽、アート、建築、ファッションなどクリエイティブな分野の職業にしたいと思い、最終的にファッションの道を選んだ。ファッション専門学校卒業後にイッセイミヤケのもとでデザイナーとしての仕事をする中で、産地の職人と生地を作ることを学んだという。

「日本各地の産地に行って生地から作り上げていくのがデザイナーだとずっと思っていました。糸から生地を作っていく工程に慣れてしまったので。ちょっと生地に満足がいかないところがあると気になって糸まで突き詰めて考えてしまうんです」。

欲しい生地があれば、とことん探し求め、なければ作る。今まで、膨大な数の古着を研究してきたという。「古着を買って、解体して糸を調べて生地を分析してきました。服の基礎をそこから学んだような気がします。古着の気になる素材は産地の職人さんに見せて、それに近いものを作ったりもしました」。

今シーズン、素材にこだわる熊谷がその思いをウールに託し、ATTACHMENT×WOOLMARK カプセルコレクションを発表した。日本では初となるカプセルコレクションの誕生だ。

中見出し)ウールマークとのコラボレーション

もともとウール素材を多用してきた熊谷。アタッチメントの秋冬物は70%近い商品にウールが使用されているという。ウールとは切っても切れない関係を持つブランドだからこそ、自然な流れで今回のカプセルコレクションが実現したといえる。

「ウールの魅力は、保温性の高さもさることながら、あらゆる表情に変化するところです。糸の柔らかさをいかしてソフトなかんじに、縮絨を加えてカチットした質感のコートに、カシミアを混紡してラグジュアリーな雰囲気に、麻やヘンプを混紡してナチュラルに…いかようにも変幻自在です。ウールの可能性は果てしなく、まだまだ新しいウールを作ることができると思う」。

今回のコラボレーションでは、24アイテムのカプセルコレクションを発表。アタッチメントが得意とするウールメルトンコートのシリーズを始め、ウールフラノのカットソー、パンツ、ニットや小物まで、幅広いアイテムを展開している。ブラウンやベージュ、グレーやブラックなどのシックで美しいカラーリングだ。体を包み込むような立体的でボリューム感あるシルエットのコートなど、そのルックスは静かな個性を放つ。どのアイテムにもメリノウール独特のなめらかで艶やかな素材感が表現されている。

こちらもおすすめ