Snapshots: Yohji Yamamoto

山本耀司がアトリエで語ったウールへの思い

デザイナープロフィール

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日本のファッション界をリードするメンズデザイナーの創作プロセスに潜入。インスピレーションの源と、ウールへの思いが語られた。

長きに渡り、日本のみならず世界のファッション界に君臨するファッションデザイナー、山本耀司。常にファッション界に衝撃をもたらし、社会の常識も変えるかのように精力的に活動を続ける山本氏のアトリエを訪れた。

「最近の世界中の若者、とくに日本の若者の傾向として、着ているものがキレイなもの、新しいものなんだけども、みんないわゆるカジュアル。もう一つ言うとグルーピー。一人じゃ勇気がなくて選べない。」現代の若者ファッションについてそう語った山本氏は、1981年にパリコレクションで当時、反抗を意味する色としてタブーとされていた黒を全面的に押し出し、それは“黒の衝撃”と称され、一大旋風を巻き起こしている。

「最近見当たらないのが着こんだ服。僕の理想はノマド。財産全部着こんじゃってるっていう。それが僕の理想。人生をかけた服。生活を着てる。それが憧れだし一番やりたい服作り。」と語るそ言葉は、現代の若者に対するアンチテーゼのようである。

衝撃と革命を常に提示し続ける山本氏に、ウールについて尋ねた。「四大天然繊維の中で特に冬物に関してはウールが半分ですね。」化学繊維の台頭などにより、世界の繊維市場のうちにウールが占める割合が減少している一方で、自身にとってウールは昔から今まで変わることなく欠かせない素材であると語る。その表情からも、ウールに対する愛情が感じられた。「一番好きなのはピーコートとか軍服に使われたメルトン。メリノウールのフランネルは必ず冬物ではお世話になります。」中でも、メリノウールは山本氏にとって大切な素材であるという。

終のパートナーだと語る愛犬のように、自然に山本氏のそばに寄り添う存在がウールなのかもしれない。アトリエでの自然な姿から、その真髄を垣間見ることができた。

1つ目のポラロイド写真は、質問がある人が書き込めるようにと山本氏が用意したホワイトボード。2つ目の写真は、自身のシンボルにもなっているソフト帽。3つ目の写真は、愛犬、秋田犬の凛ちゃん。4つ目の写真は、Yohji Yamamotoの服を着た女性がモデルになっているキャンペーンポスター。5つ目の写真は、お礼で頂いたというバラ。

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