ウールに革新をもたらす驚くべき才能

2016/17インターナショナル・ウールマーク・プライズが改めてパリで開催され、初めてメンズとウィメンズの優勝者が同時発表

ファッションニュース

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2016/17インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP) の決勝大会。会場となったのは、パリのパレ・ド・トーキョー。パリ、それはかつて、カール・ラガーフェルドとイヴ・サンローランが同賞を同時受賞した地であり、ファッションの聖地。また、今回は初めてメンズとウィメンズが同時開催され、特別な大会となった。


審査員も豪華だ。ヴィクトリア・ベッカム、ルー・ドワイヨン、ランバンのクリエイティブ・ディレクター ブシュラ・ジャラール、レクレルールやハーヴェイ・ニコルズといった世界を代表するリテーラーのバイヤーたち、日本からは三越伊勢丹の鈴木健彦氏が参加し、ファッション業界の中核を担う顔ぶれが揃い、厳しくも鮮やかに審議がおこなわれた。

今大会は世界62ヶ国から選ばれた75名以上のデザイナーが参加している。はじめに6つの地区大会が行われ、勝ち抜いたデザイナーが今グローバル・ファイナル大会に参加した。彼らが発表するのは、オーストラリア産メリノウールを使ったカプセルコレクションだ。

様々な点から審査が行われるが、メリノウールのイノベーションそして消費者に受け入れられる商品であるかが大きな評価ポイントである。それはこの大会の優勝者が100,000豪ドルの賞金を手にできるだけでなく、優勝したカプセルコレクションがウールマーク認証を受けると共に、ハーヴェイ・ニコルズ(英国)、ハドソンズ・ベイ・カンパニー(カナダ)、伊勢丹(日本)、レーンクロフォード(香港)、レクレルール(フランス)、ssense.com(オンライン)といった、世界を代表するリテーラーやECサイトでの販売機会を得られるからだ。多くのバイヤーが目を光らせるファイナル大会に残るだけでも、デザイナーにとっては大いにチャンスと言えるだろう。

特別な今大会で優勝を勝ち取ったのは、メンズウェア部門ではイギリス諸島代表のコットワイラー (COTTWEILER)、ウィメンズウェア部門では英国代表のガブリエラ・ハースト (GABRIELA HEARST)だ。

ザ・ウールマーク・カンパニーのマネージング・ディレクター、スチュアート・マカラックは、「世界でもっともアイコニックでラグジュアリーなメゾンが集まり、感度の高い消費者マインドを揺さぶるファッションの拠点であるパリに、再び戻ってきたインターナショナル・ウールマーク・プライズが、ファッション業界の次代を担う新たな才能にスポットライトを当てました。彼らに賞賛を贈ります。」と述べている。

コットワイラーの優勝コレクションは、メリノウール製のベースレイヤー、防風性のミッドレイヤー、キルティングを施した防水性のアウターウェア、18.5から19.5マイクロンのウール混素材で構成されている。

そのスタイルは、パッド入りのフード、取り外し可能なカーゴポケット、ランニング用キャップ、伸縮性のある裾や袖口といった、実用的なディテールを基軸としたスポーティールックであり、それらが見事にウールによって表現されている。

優勝後、コットワイラーのデザイナー、ベン・コトレル(Ben Cottrell)と マシュー・デインティー(Matthew Dainty)は、「私たちは、常に新しい技術を取り入れることにチャレンジしてきました。インターナショナル・ウールマーク・プライズに参加することで、メリノウールの革新的な使い方に挑むことができた。それは自分たちにとって素晴らしい機会でした。」と語ると共に、「この優勝は、より多くの世界中の消費者と私たちのコレクションを共有する機会を与えてくれます。」と語っている。

「コットワイラーは、スポーツ、テーラリング、ストリートウェア、そしてファッションをミックスし、非常にオリジナリティに溢れた方法でウールを表現した。それはまさに、メンズウェアにおけるウールの新たな広がりを示すものです。」とDazed MediaのCEO兼共同創立者、ジェファーソン・ハック氏は述べている。また、フッド バイ エアのクリエイティブ・ディレクター、シェーン・オリバー氏は「コットワイラーは肩肘張ることなく、とてもリラックスしていて、自分自身や自分の作品に自信を持っている。」と述べている。

ウルグアイで生まれ、NYを拠点にするガブリエラ・ハーストのコレクションは、革新的なウールの技術と高い職人技が認められての受賞となった。牧羊場で育ったハーストは、高品質な洋服に欠かせない、伝統の持つ価値を信じている。

優勝コレクションは、モダンなテイストを加えたトレンチコート、多用されたオリジナルのプリーツ、すっきりとしたシルエットのイブニングドレス、スカーフとセットになった実用的なベースボール・ジャケット、ロングジョンズ、リバーシブルのパファーベスト、サイクリング・パンツから構成されている。

ガブリエラは優勝後、「この優勝は、デザイナーとして本当に栄誉あることです。メリノウールを世界中でいっそう広めるのが楽しみです。私はメリノウールが未来を担う繊維だと信じています。」と語っている。

審査員のヴィクトリア・ベッカムは、「インターナショナル・ウールマーク・プライズは、世界中の若いデザイナーに非常に大きなチャンスを与えてくれます。このアワードは、デザイナーがウールを使ってどこまでのことができるかを示すものです。」と述べると共に、「ガブリエラは優勝にふさわしいデザイナーです。彼女には才能があり、私は彼女の作品が大好きです。彼女の物の見方が好きです。素晴らしい作品を作り、とても強い女性です。彼女を尊敬しています。彼女の優勝に携わり実現できたことを光栄に思います。」と述べた。

インターナショナル・ウールマーク・プライズの詳細はこちらをご覧ください:
www.woolmarkprize.com(英語)

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