スキャバル、そしてウールの復活

パーフェクトを追い求めて:パート I

生産者の紹介

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クラシカルで質の高い情報を発信するメンズ誌『THE RAKE』。ここで高級マーチャント、SCABAL(スキャバル)とザ・ウールマーク・カンパニーを特集した編集記事が2回にわたり掲載されている。スキャバルはロンドン・メンズテーラーの聖地サヴィル・ロウに本店を構える高級マーチャント。『THE RAKE』はスキャバルに密着取材し、その歴史やこだわりに深く迫った。

ウール、そして環境にとことん向き合う

ファッションや流行が移り変わっても、変わらないものがここにある。スキャバルは500年もの間完璧を求めてきた。品質へのこだわりは絶えることなく、常に最高の生地作りを目指して。

本店をサヴィル・ロウ12番地に構え、その高名なミルはウエスト・ヨークシャーのハダーズフィールドにある。オーストラリアの伝統ある牧羊業者から直接メリノウールを仕入れて生地を製作。最高級かつソフトなメリノウールに、スキャバルが新たな風を吹き込む。

創業から積み重ねてきた技術は世代を超えて受け継がれ、熟練織工は伝統とモダンテクノロジーを見事に絡み合わせる。そして天然繊維メリノウールを用いて新しい生地を紡ぐのだ。シーズンごとに生み出される生地は、なんと500〜600種類だという。

現在600人以上の従業員を抱えるスキャバル。その舵取りをするのは、2006年に父親から家業を引き継いだグレガー・ティッセン会長だ。満を持して、ノーブル・フリース・コレクションとスキャバル・ノーブル・ウールクラブを立ち上げる。

Scabal Merino wool fabric

ティッセン氏は『THE RAKE』の取材に対し、「ウールの選定に新しくフォーカスしたシリーズはこれが初めてです。願わくば定番化してほしいですが。

これまではウルトラ・ファイン・ウールで軽さや細さにこだわってきましたが、今後はそこを大きく超えていきたいのです。また違ったウールの持ち味を加えていこうと考えています」と話している。

ティッセン氏は言う。「ファッション的にも倫理的にも、時代精神を持ち合わせているウールには輝かしい未来がある」と。

スキャバルが仕入れるウールはオーガニック栽培で、環境に配慮して作られている。「ウールそのもの、そして共存する動物や環境に対する献身。牧羊業者の情熱が心に響きました。最も大切なことは、クオリティの追求に誠実でひたむきであること。そしてトップに居続けることなのです」

決して慢心せず、パーフェクトを追求し続けるスキャバル。ハダーズフィールドのミル取材を経て『THE RAKE』が目を向けたのは、そこから遠く離れたショッピングモール、大通りのショップ、そしてニューヨーク・パリ・ロンドン・ミラノのコレクションのキャットウォーク。スキャバルの卓越したクリエーションにおいて、ザ・ウールマーク・カンパニーが重要な役割を果たす場所だ。

『THE RAKE』によるスキャバル特集記事パート2は4月号に掲載される予定となっている。

Scabal Merino wool fabric

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