イタリア・ウール・ウィーク2013

ミラノ、イタリア初となるウール・ウィークの開催地に

意識

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イタリアファッションをリードする都市、ミラノ。美しく万能のウールを讃えるファッション・アートイベントを行うのに、これほどふさわしい場所は他にないだろう。

至高のウールアート

2010年「キャンペーン・フォー・ウール」の一環として始まったウール・ウィーク。初回はロンドンで開催されたにも関わらず、自由気ままな我流を貫くイタリア人たちは独自にイベントを企画。そして例によって大成功を収めた。

“イタリアの機織り・紡績工は、ウール生産において世界に誇れる高い技術を持っています” チャールズ皇太子

そして2013年のウール・ウィークは、ついにミラノで幕を開けることとなる。ファッショニスタの聖地、大手百貨店ラ・リナシェンテを乗っ取る形でキックオフイベントを行うという、一風変わった演出。ミラノのドゥオーモ前に8つあるショーウィンドウは、ファッションデザイナーのアンジェロ・フィギュスが製作指揮、名門ファッションスクールの学生たちがデザインしたウールアートプロジェクトに姿を変え、道行く人を釘付けに。国内テキスタイルメーカーの最高級繊維や糸を使用したプロジェクト用のオート・クチュール、そして斬新な映像・舞台装置が、メリノ・ウールの特性を力強く代弁している。

メッセージ性をさらに強める演出として、ラ・リナシェンテ前には40メートルにも及ぶ芝生が出現した。50頭の羊がここで放し飼いにされ、訪れた人々と交流。メリノ・ウールのルーツを肌で直接感じ取ることができるイベントとなった。

ミラノ・ミーツ・ウール

ドゥオーモに隣接するガレリア・ヴィトリオ・エマニュエルⅡ。ただでさえ長い歴史を持ち、美しさでも群を抜くアーケードが、テキスタイル見本市ミラノ・ウニカとタイアップした壮観なファッションショーのステージに変貌。ランウェイは羊毛でデコレーションされ、メリノ・ウール一色にドレスアップした。ミラネーゼを前に、キャンペーン・フォー・ウールのパトロン、チャールズ皇太子のビデオメッセージでショーが始まりを告げる。

韓国のJ.JS Lee(J.JSリー)、中国のYang Li(ヤン リー)、フランスのTillmann Lauterbach(ティルマン ローターバック)、オーストラリアのFrom Britten P/L(フロムブリテンP/L)、イギリスのIsa Arfen(イサ アフェン)、Ostwald Helgason(オズワルド・ヘルガソン)、そしてイタリアのAndrea Pompilio(アンドレア・ポンピリオ)。世界で活躍する7つのブランドが、ウールに身を包んだコレクションを披露した。

大歓声の中ショーが幕を閉じたその夜には、関係者を集めたカクテルパーティーが開かれた。16世紀を代表する宮殿、パラッツォ・マリーノはテキスタイルとウールが入り交じる歴史的瞬間の舞台に。断っておくが、これは初日だけの出来事。ウール・ウィークは始まったばかり。イタリアで最も煌めくミラノの街はメリノ・ウールで埋め尽くされている。これから400万以上ものミラネーゼが、その光景の証人となるのだ。

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