次世代のデザイナーの発掘をサポートNext Generation Award 2018年度の優勝者決定

文化ファッション大学院大学(BFGU)がザ・ウールマーク・カンパニーとの

デザインアワード第2回優勝者を発表

意識

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2018年1月30日、文化ファッション大学院大学ファッションウィーク(BFGU FW)の取り組みの一環として、ファッションデザインコース2年次修了ショーが開催された。BFGUは学校法人文化学園によって運営されており、同傘下の文化服装学院の卒業生には、山本耀司、コシノヒロコ、桂由美らがいることで有名である。ザ・ウールマーク・カンパニー(TWC)は2017年度より、BFGU FWのオフィシャルスポンサーとして参加しており、昨年に続きオーストラリア産メリノウールを用いた作品で競われるデザインアワード “BFGU・The Woolmark Company Next Generation Award” を共同開催した。第2回となる今年は、広沢 ダニエル 晃(インスタグラム@danielhirozawa)が見事優勝者に選ばれた。

TWCはウールに関する教育を促進するため、BFGUと様々な取り組みを行っている。ウールに関する背景や様々な知識、革新的な新技術を知るための講習会やウール・アプリシエーション・コースを実施しており、TWCの活動やウールの機能を伝えるために、学校構内にはポスターやパネル、映像モニター付きスタンドも設置されている。Next Generation Awardはその取り組みの一つである。

ショーに先立って11月に行われたアワード審査会では、シトウレイ氏(ストリートフォトグラファー、ジャーナリスト、ファッションコンサルタント: インスタグラム@shitorei)、ミーシャ・ジャネット氏(ファッションディレクター、ジャーナリスト: インスタグラム@mishajanette)、大杉真心氏(WWD 編集記者)、櫛下町伸一教授(BFGUファッションクリエイション専攻長 ファッションデザインコース)、加藤登志子教授(ファッションクリエイション専攻 ファッションテクノロジーコース主任)という、業界のエキスパートを審査員に迎え、次世代のファッションを担う若き才能にインスピレーションを与えた。

今年度のNext Generation Awardで優勝したブラジル出身の広沢は、カラフルなウールのメンズスポーツウェアを発表した。「今回の作品のテーマは“Nukumori”です。自分は日系ブラジル人で、日本に来てから母国の暖かさが恋しくなり、自分のルーツであるブラジルの暖かさと日系だというアイデンティティを組み合わせて“Nukumori”にしました」。ブラジルは温暖な気候ゆえ、ウールはあまり馴染みのある素材ではなかったと言う。しかし来日してからウールを着る機会が増え、またデザインの勉強をする上で夏でも快適に着用できるサマーウールの存在を知るなど、だんだんと興味を持つようになったと語る。

ブラジルらしいカラフルなカラー展開については、生地屋でなかなか見つけられない色も、発色の良い素材であるウールを染めることによって表現した。実際、コレクションの中のウールはほとんど自分で染めている。

また技法については、「ニードルパンチを多用しており、ウールは短繊維なのでとても絡みやすく扱いやすいので立体的な形を作ったり、異素材を合体させたり、ウールでなければできない試みだったと思います。また人工的なメッシュ素材とナチュラルなウールを叩いて組み合わせ、不思議な素材を作ることもできました」と説明。アイディア次第でいくらでも可能性が広がるのがウールだと語った。

 

また、昨年ベストドレッサー賞が開催された会場であるセルリアンタワー東急ホテルでは、Next Generation Awardに応募された15作品が展示され、来場者の目を引いた。

BFGU教授 櫛下町氏は、「若手にはIWPのようなグローバルなコンテストにどんどん挑戦させたいし、世界で活躍できるような実力を兼ね備えたデザイナーを日本から輩出していきたいですね。ウールマークさんのサポートに感謝し、日本のファッション界を盛り上げていくために今後もよりよいパートナーシップを築ければと思っております」と将来の可能性へ期待を込めたコメントを寄せている。

 

BFGUオフィシャルサイト: https://bfgu-bunka.ac.jp/
BFGUオフィシャルインスタグラム: @bfgu_official

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